事務局長:安松 大輔​
YASUMATSU DAISUKE
組合理事

事務局長

事務局長:安松 大輔​

人と人との間に立つ仕事に、誠実であり続けたい。それが私の仕事の軸です。
外国から日本に来てくださる方々の人生の数年間と、その方々を受け入れる企業様の現場。そのどちらにも同じ温度で向き合うことを、自分自身にも、組合のスタッフにも、繰り返し言い聞かせています。耳触りのいい言葉で取り繕うことなく、できることはできる、できないことはできないと正直に伝える。当たり前のことですが、これを徹底することでしか、長く信頼していただける関係は築けないと思っています。
監理団体という立場は、企業様の代わりに業務をこなす存在ではなく、制度が正しく運用されるよう、企業様と外国人材の双方を見守る役割です。その本分を見失わずに、目の前の一人ひとりに丁寧に向き合い続けること。それが私が日々大切にしていることです。

自己紹介 事務局長:安松 大輔

組合の運営全般を担当しております。普段は企業様の現場に伺って打ち合わせをしたり、実習生本人と面談をしたり、送出し国のパートナーと連絡を取り合ったりと、机に座っている時間より外に出ている時間の方が長いかもしれません。

人と人との間に立つ仕事なので、書類や手続きだけでは片付かないことが日々起こります。だからこそ、目の前の一人ひとりと丁寧に向き合うことを大事にしています。

外国人材の受入れを検討されている企業様、すでに受入れをされている企業様、どちらに対しても、誠実にお手伝いをさせていただきます。お気軽にお声がけください。

Q1:この​仕事を​始めた​きっかけは​何ですか​?

きっかけは、正直そんなに格好いいものじゃないんです。たまたまご縁があって、この業界に関わることになって、そこから外国から来られる方々と仕事をするうちに、だんだん抜けられなくなった、というのが本当のところです。

最初の頃に印象に残っているのは、ある実習生の方が、配属先に向かう道中の電車の中で、ずっと窓の外を見ていたことです。緊張しているのか、不安なのか、何を考えているのか、こちらからは分からない。でも、その横顔を見ていて、「この人は今、人生の中でかなり大きな決断をして、ここに座っているんだな」と思ったんですね。それまで頭では分かっていたつもりだったんですが、その時にようやく、自分が関わっている仕事の意味というか、重さみたいなものが腑に落ちた気がしました。

それからは、目の前の一人ひとりとちゃんと向き合いたい、という気持ちでやってきました。大きな志があってこの仕事を選んだというよりは、関わるうちに、いつの間にかこの仕事から離れられなくなった、という感じです。

Q2:この​仕事で​一番嬉しかった​瞬間を​教えてください。​

これと言って派手な瞬間があるわけではないのですが、日々の中で「ああ、いいな」と思うことはたくさんあります。

たとえば、企業様の現場にお邪魔したときに、来日した当初は緊張で表情も硬かった実習生が、現場の社員さんと自然に冗談を言い合っていたりする。最初に空港でお迎えした時の顔を覚えているだけに、その変化を見ると、いいものだなと思います。

それから、企業様の指導担当の方が、自分のことのように嬉しそうに「最近こんなことができるようになったんですよ」と話してくださることがあります。教える側と教わる側、お互いに本気で向き合っていないとそういう関係にはなりません。その現場の積み重ねの一部に関わらせていただいていることが、何よりありがたいと感じます。

本人の成長は、本人の努力と、企業様の指導の結果です。私たちは横で見ていただけ、というのが正直なところですが、その横にいられたことを誇りに思っています。

Q3:企業様を​サポートする​時に、​最も​心がけている​ことは​何ですか​?​

耳触りのいいことばかり言わない、ということです。

ご相談に来られる企業様には、できることはできる、できないことはできない、と最初にはっきりお伝えするようにしています。技能実習には法令で決められた義務がたくさんあって、避けて通れないことも多いんです。「他社ではもっと簡単にできると聞いた」というお話をいただくこともありますが、安易な対応は結局どこかで企業様にも実習生本人にもしわ寄せが行きます。だから、最初の段階で正直にお話しします。

その代わり、誠実に取り組まれる企業様には、こちらも本気でお手伝いします。手続きの進め方、現場での声のかけ方、トラブルになりそうな兆しの見つけ方など、長年やってきて分かったことは出し惜しみせずにお伝えします。

良いことだけ並べて契約を取りに行く、というのが一番危ない仕事の仕方だと思っています。きちんと話して、それでもやりたいと言ってくださる企業様と長くお付き合いしたい、というのが本音です。

Q4:技能実習生や​特定技能外国人と​接する​時に​大切に​している​ことは​何ですか​?

自分の家族だったらどう接するかな、というのを時々自分に問いかけるようにしています。

母国に家族がいて、その期待を背負って、慣れない土地に来ている方たちです。私たちが制度上の対応をしているだけでは、本当のところは何も伝わりません。だから、定期的な面談だけではなくて、現場でお会いした時に少し雑談する、調子はどうかと声をかける、そういう小さなやりとりを大事にしています。

困ったときに「実はちょっと相談したいことが」と言ってもらえる関係になっているかどうかが、すべてだと思います。普段から顔を合わせていないと、本当に困った時に声を上げてもらえません。

それから、約束は守る。これは当たり前のことなんですが、すごく大事です。連絡していいよと言った以上、連絡があったら必ず応じる。返事が遅れる時は遅れると伝える。そういう小さな積み重ねでしか信頼はできていかないと感じています。

Q5:この​仕事を​していて​「この​仕事を​選んで​良かった」と​思った​瞬間は​いつですか​?

派手な瞬間というのはあまりないのですが、長く続けていると、ふとした時に「やっていて良かったな」と思うことがあります。

一番嬉しいのは、企業様から「うちは外国人材を受け入れて本当に良かった」と言っていただけた時です。最初は不安そうにご相談に来られた企業様が、現場で外国人材と日本人社員が当たり前のように一緒に働いている、そんな姿になるまでには、企業様の側にも相当な努力があります。その結果として出てくる言葉なので、重みがあります。

それと、実習生が技能検定に合格したと報告を受ける時も嬉しい瞬間です。本人が真面目に学んで、企業様が真剣に指導されて、その成果が形になる。そういう場面に立ち会えることは、この仕事ならではのありがたさだと思います。

派手さはない仕事ですけれど、続けることで確実に双方のためになるなと意味があると思ってやっています。

Q6:初めて​外国人雇用に​取り組む企業様に、​まず​何を​伝えますか​?

急がずに、一度じっくり話をしましょう、とお伝えしています。

外国人材を受け入れる仕組みはいくつかあって、それぞれ目的も、やるべきことも結構違います。だから「外国人を雇いたい」というお話をいただいたら、まず企業様の状況、何でお困りなのか、これから何を目指したいのかを伺います。話していくうちに、御社の場合はこういう仕組みが合いそうですね、というのが見えてきます。

その上でお伝えしているのは、外国人材だから何かが楽になるという話ではない、ということです。賃金は日本人の社員さんと同じ水準ですし、社会保険にもきちんと入っていただきます。住むところの準備や、生活が落ち着くまでのサポートもあります。安く雇えるんでしょう、というお考えで来られる方がたまにいらっしゃるんですが、そういう仕組みではないんです。それを分かっていただいた上で、それでもやりたいと思っていただけるかどうか。ここが大事な分かれ道だと思っています。

それと、思ったより時間がかかります。お会いしてから実際に来日されるまで、半年から1年近くかかることも普通です。今すぐ人手が欲しいという話の場合は、正直にそうお伝えします。

最初は分からないことだらけで当然です。一つひとつ、一緒に進めていきましょう、というのが私のスタンスです。

Q7:自分たちが大切にしていることは何ですか?

誠実であること、これに尽きると思っています。

法令を守ることは大前提です。その上で、企業様にも実習生本人にも、ごまかしのない対応をするということ。耳触りのいい説明をして契約を取って、後から問題が出てくる、というのが一番良くない仕事の仕方です。リスクも義務もちゃんと伝えて、それでも一緒にやりたいと言ってくださる方と仕事をする。それが結局、長く続く信頼につながると思っています。

費用についても、何にいくらかかっているか、その根拠は何か、ちゃんと説明できるようにしています。聞かれたら答えられる、というのは当たり前のことなんですけれど、その当たり前を組織として徹底するのは案外難しい。だから組合の中でも繰り返し話しています。

それから、判断に迷った時には、関わる人にとって本当にいいことかどうかを基準にする。組織の都合や、目先の楽さで決めない。これも組合のスタッフ全員で共有しています。

監理団体は、企業様と外国人材の真ん中に立つ仕事です。どちらかに肩入れしすぎても良くないし、両方に同じ温度で向き合うのが本来の役割だと思っています。

Q8:今後​5年、​10年で、​アジアネットワーク協同組合を​どのような​組織に​していきたいですか​?

これからの数年は、外国人材を取り巻く仕組みが大きく変わる時期です。2027年4月には育成就労制度が始まって、技能実習制度はその役割を終えていきます。私たちのような監理団体も、新しい仕組みの中では立場や呼び方が変わっていく予定です。

その中で考えているのは、仕組みが変わっても見失ってはいけないものがある、ということです。私たちが向き合うのは、いつだって人です。日本に来てくださる方、受け入れてくださる企業様、送出し国のパートナーの方々。仕組みがどう変わっても、人と人との間に立って真摯にお手伝いをする、という役割は変わらないと思っています。

具体的にやっていきたいことは、まず新しい制度にきちんと対応できる体制を整えること。それから、信頼できる送出機関の方々と長くお付き合いを深めていくこと。そして、地域の自治体や医療機関、教育機関の方々と連携して、外国人材の方が地域でも安心して暮らせるような環境づくりをお手伝いすること。この三つです。

派手に拡大する組織ではなく、地に足の着いた信頼を積み重ねる組織でありたい。これが私の願いです。

Q9:あなたに​とって​「良い​監理団体」とは​どんな​組織ですか​?

法令をきちんと守っていて、誠実に運用している組織、というのが基本だと思います。

その上で、いくつか具体的な条件があると思っています。

監査や訪問指導をきちんとやっていること。決められた頻度を形だけこなすのではなく、現場に足を運んで、企業様にも実習生にも本気で向き合っていること。これができていない組織は、何か問題が起きてから初めて気づくことになります。

実習生本人が母国語で相談できる窓口があること。困ったときに自分の言葉で話せる場所がないと、本当の保護にはなりません。

費用の説明がちゃんとできること。何にいくらかかっているのか、なぜその金額なのか、聞かれた時に堂々と答えられるかどうかは大事だと思います。

そして、言いにくいことを言える組織であること。企業様にとっても、実習生にとっても、自分たち自身にとっても、耳の痛い話をしなければいけない場面が必ずあります。その時に関係を恐れて口をつぐむような組織は、結局誰も守れません。

私たちもまだまだ完璧ではありません。ただ、この理想に少しでも近づけるよう、日々取り組んでいるつもりです。

Q10:これから​外国人雇用を​検討している​企業様に​一言メッセージを​お願いします。

​外国人材の受入れを検討されている企業様へ。

まずは、そのお気持ちを大切にしていただきたいと思います。外国人材を受け入れるということは、単に人手を補うということではなく、一人の人間の人生の数年間を、企業様の現場でお預かりするということです。母国を離れて、家族の期待を背負って日本に来てくださる方々の時間を、企業様の場所で過ごしていただく。その重みを最初に感じていただけるかどうかが、すべての出発点だと思っています。

正直に申し上げると、外国人材の受入れは楽な道のりではありません。手続きには時間がかかりますし、考えなければいけないこともたくさんあります。言葉の壁、文化の違い、生活面のサポート、定期的な届出や面談。日本人を雇用する時以上に手間がかかる場面もあるはずです。思っていたより大変だった、と感じる瞬間も、正直あると思います。

それでも、手間と時間をかけて受入体制を整えた企業様は、ほぼ例外なくこうおっしゃいます。やって良かった、と。丁寧に向き合って受け入れた外国人材は、企業様にとってかけがえのない仲間になっていきます。技能を真剣に学んで、職場に温かみを生んで、長く貢献してくださる方々と出会えるのは、誠実に取り組まれた企業様だけです。

逆に、安く雇えるならとか、人手不足だからとか、そういうお考えで始められると、必ずどこかでうまくいかなくなります。これは長年見てきて、間違いなく言えることです。

だからこそお伝えしたいのは、最初に私たちのような監理団体に、ありのままの状況とお考えを率直にぶつけてみてくださいということです。何が分からないのか、どんな不安があるのか、自社で本当に受け入れられるのか。私たちは、都合のいいことだけでなく、リスクも義務も含めて正直にお話しします。それを聞いた上で、それでも受け入れたいとおっしゃる企業様には、こちらも本気で並走します。

不安があって当然です。分からないことがあって当然です。どんな小さなことでも構いませんので、まず一度お話を聞かせてください。長くお付き合いさせていただける関係を築けることを、心から願っています。

事務局長 安松大輔

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