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技能実習制度 建具製作

Joinery work

事務局長・安松大輔

執筆者:事務局長・安松大輔

人材紹介会社の社長を経験後、外国人人材の採用を支援する企業で勤務する、その後アジアネットワーク協同組合のに入り、事務局長に選任される、人材不足で困っている企業様のと日本で働きたいと思う外国人人材の懸け橋となれるように日々尽力している。さらに業界の情報の不透明さに疑問を感じ、アジアネットワーク協同組合では双方が不安にならない仕組みをつくるとし、WEBやSNSで外国人人材の採用に関して情報を届けることを重要視している。 目次
目次
  1. >1・技能実習「建具製作」とは?仕事内容・受け入れ条件・注意点をわかりやすく解説【2026年最新】
  2. >2・建具製作とは?まずは仕事内容を簡単に整理
  3. >3・技能実習「建具製作」で実習生に任せられる仕事
  4. >4・木製建具手加工の仕事
  5. >5・建具製作で特に注意したい安全管理
  6. >6・受け入れに必要な体制
  7. >7・労働時間・休日・休憩の管理が重要
  8. >8・受け入れ人数の考え方
  9. >9・第3号まで進められるのは、すでに実習を始めている人が中心
  10. >10・2027年4月からの制度変更にも注意
  11. >11・よくある質問
  12. >12・まとめ

技能実習「建具製作」とは?仕事内容・受け入れ条件・注意点をわかりやすく解説【2026年最新】

住宅やビルの窓・ドア・障子・ふすまなどを製作している事業者の中には、外国人技能実習生の受け入れを検討している方もいると思います。

技能実習制度では、建設関係の職種の中に「建具製作」という職種があります。

建具製作とは、木製の建具(ドア、窓枠、障子、ふすまなど)を、木材を加工して製作する仕事です。金属やコンクリートを扱う他の建設職種とは違い、木材の特性を見極めながら、手作業を中心に仕上げていく職人的な技術が求められる仕事になります。

この記事では、技能実習の「建具製作」について、どんな事業者が対象になるのか、実習生に任せられる仕事内容、受け入れ時の条件や注意点を、初心者にもわかりやすく解説します。

なお、技能実習制度に関するルールは今後も見直される可能性があります。本記事は2026年時点の情報をもとに作成していますので、実際の受け入れにあたっては、必ず監理団体や外国人技能実習機構などの最新情報をご確認ください。

建具製作とは?まずは仕事内容を簡単に整理

建具製作は、木材を「加工して、建具に仕上げる」仕事です。

たとえば、次のような製品が当てはまります。

・木製のドア、玄関建具
・窓枠、格子戸
・障子、ふすま
・和室用の建具(欄間など)
・オーダーメイドの造作建具

住宅の新築・リフォームから、旅館や店舗の内装まで、木製建具が使われる場面は幅広くあります。

木材は一本一本、木目や反り、硬さが異なります。そのため、単に道具が使えればよい仕事ではなく、木材の状態を見極めながら加工する感覚を、時間をかけて覚えていく必要がある仕事です。

技能実習「建具製作」で実習生に任せられる仕事

建具製作の技能実習では、製作する建具の種類によって仕事内容が変わります。

ただし、基本になる仕事は共通しています。

主な仕事内容は次のとおりです。

・木材の選別、寸法出し
・切断、かんな削りなどの加工作業
・ほぞ組みなど、部材の接合作業
・組み立て、調整作業、完成品の検査
・仕上げ(塗装下地、金具の取り付けなど)
・作業場や工具の清掃、整理

実習生には、最初から仕上げの精度が求められる作業を任せるのではなく、木材の運搬や道具の準備、簡単な加工作業から少しずつ覚えてもらう形が基本です。

たとえば、かんなで削る作業ひとつをとっても、木材の種類、目の方向、仕上がりの用途によって力加減や角度が変わります。こうした判断は、経験のある指導員が説明しながら教えていく必要があります。

木製建具手加工の仕事

木製建具手加工では、木材を手作業や機械で加工し、ドアや窓枠、障子、ふすまなどを製作します。

主な作業は、材料の墨付け(加工位置の印付け)、切断、かんな削り、ほぞ加工、組み立て、建て付け調整などです。

木製建具手加工で特に大切なのは、精度です。

わずかな寸法のずれが、建具の開閉不良や隙間につながります。墨付けの正確さ、接合部分のかみ合わせ、仕上がりの表面など、細かい部分まで丁寧に確認する必要があります。

実習生に教えるときは、「削る作業」だけでなく、「なぜこの角度で削るのか」「どんな状態だと建て付けが悪くなるのか」まで伝えると、作業の理解が深まります。

建具製作で特に注意したい安全管理

建具製作は、電動工具や刃物を使う作業が多く、木くずが発生する作業環境でもあります。

そのため、安全教育は非常に重要です。

特に注意したいのは、次のような点です。

・丸のこ、かんな盤など電動工具によるけが
・刃物の取り扱いミスによる切創
・木くず、粉じんの吸入
・重い木材を持ち運ぶことによる腰痛
・工場内での落下物、つまずきによる事故

技能実習生は、日本語で危険をすぐに理解できない場合があります。

そのため、口頭説明だけでは不十分です。写真、動画、母国語の説明資料、作業前の実演を使い、危険な場所、禁止行為、緊急時の対応を具体的に教えることが大切です。

受け入れに必要な体制

建具製作で技能実習生を受け入れるには、実習生に仕事を教え、生活面も支えられる体制が必要です。

主に必要になるのは、次の3つの役割です。

①技能実習責任者
技能実習全体を管理する人です。実習計画の進み具合、監理団体との連絡、法令遵守、実習生の状況確認などを行います。

②技能実習指導員
実習生に直接仕事を教える人です。建具製作の実務経験があり、作業手順や安全管理を説明できる人が必要です。

③生活指導員
実習生の生活面を支える人です。住まい、買い物、病院、交通、地域での生活ルールなどをサポートします。

労働時間・休日・休憩の管理が重要

建具製作は、工房や工場内での作業が中心のため、天候の影響は受けにくい一方、納期に合わせて作業が集中することがあります。

しかし、忙しい時期であっても、技能実習生は労働者です。労働時間、休日、休憩、残業代、安全衛生などのルールを守る必要があります。

「納期が迫っているから」という感覚で運用してしまうと、あとから問題になる可能性があります。

作業日報、出勤簿、残業時間、休日の記録は、必ず残すようにしましょう。

受け入れ人数の考え方

建具製作で技能実習生を何人まで受け入れられるかは、実習実施者の常勤職員数、団体監理型か企業単独型か、優良要件を満たしているかなどによって変わります。

そのため、単純に「何人まで受け入れられる」と決めつけるのではなく、自社の常勤職員数や体制を監理団体に伝えたうえで確認することが大切です。

確認するときは、次の情報を整理しておくとスムーズです。

・常勤職員数
・受け入れたい人数
・第3号まで考えているか
・監理団体が一般監理事業に対応しているか
・優良要件に該当するか

第3号まで進められるのは、すでに実習を始めている人が中心

建具製作は、条件を満たせば本来、第3号技能実習(4〜5年目)まで進める職種です。

ただし、2027年4月1日に技能実習制度から育成就労制度へ切り替わることが決まっています。

これから新規に技能実習生を受け入れる場合、1号(1年目)→2号(2〜3年目)→3号(4〜5年目)と進める前に制度が切り替わる可能性が高く、3号まで到達できるのは、実質的にすでに実習を始めている一部の人に限られると考えたほうが安全です。

新規の受け入れを検討する場合は、「3号まで5年間」と決めつけるのではなく、育成就労制度への移行を見据えた計画を、監理団体(監理支援機関)と相談しながら立てることをおすすめします。

2027年4月からの制度変更にも注意

技能実習制度は、2027年4月1日から育成就労制度へ切り替わる予定です。

ただし、施行日前から技能実習計画の認定や申請が進んでいる場合には、経過措置の対象になる可能性があります。

そのため、2026年以降に建具製作で受け入れを考える場合は、次の点を確認しておきましょう。

・現行の技能実習制度で受け入れるのか
・育成就労制度での受け入れを見据えるのか
・監理団体が育成就労制度に対応する予定か
・すでに受け入れている実習生の移行に影響があるか

制度の詳細は今後も主務省令などで随時決まっていく部分があります。最新情報は、出入国在留管理庁、外国人技能実習機構、厚生労働省などの公式情報を必ず確認してください。

よくある質問

Q. 建具製作と建築大工は何が違いますか?
建築大工は建物の構造部分を建てる仕事です。建具製作は、ドアや窓枠、障子などの建具を製作する仕事です。扱う対象も工程も異なるため、技能実習では別の職種として考える必要があります。

Q. 建具製作ではどんな作業が対象になりますか?
木製建具手加工作業が対象です。木材の加工から組み立て、仕上げまでの一連の工程が含まれます。

Q. 実習生に仕上げ作業だけを任せてもいいですか?
仕上げ作業だけを中心にするのは避けるべきです。技能実習は、建具製作に関する技能を学ぶための制度です。墨付け、加工、組み立て、調整などをバランスよく経験できる計画にする必要があります。

Q. 電動工具を使う作業をさせてもいいですか?
建具製作の作業として必要な範囲であれば、電動工具を使う作業を行うことはあります。ただし、使用前の安全教育、保護具の着用、作業手順の徹底が必要です。

Q. 繁忙期に残業してもらうことはできますか?
労働関係法令を守ったうえで、必要な手続きや割増賃金の支払いを行えば可能です。ただし、長時間労働が常態化しないよう、労働時間の記録と休憩・休日の管理が重要です。

Q. これから受け入れても第3号まで進められますか?
制度上は可能ですが、2027年4月の育成就労制度への切り替えにより、新規受け入れの場合は3号に到達する前に制度が変わる可能性が高い点に注意が必要です。監理団体に最新の見通しを確認しましょう。

Q. 受け入れ前に何を準備すればいいですか?
監理団体の選定、技能実習責任者・指導員・生活指導員の選任、作業内容の整理、住居の準備、安全教育資料の整備、労働条件の確認が主な準備になります。建具製作では、電動工具や刃物を扱うため、安全面を特に重視しましょう。

まとめ

技能実習の建具製作は、木製のドアや窓枠、障子、ふすまなどを、木材を加工して製作する仕事です。

金属やコンクリートを扱う他の建設職種とは違い、木材の特性を見極めながら手作業で仕上げていく、職人的な技術が求められます。

建具製作で受け入れるときに大切なのは、次の3つです。

・製品の種類に合った実習計画を作ること
・電動工具や刃物の取り扱いを想定した安全教育を行うこと
・労働時間、休日、休憩、人数枠などのルールを守ること

技能実習制度は2027年4月に育成就労制度へ切り替わる予定であり、今後もルールが変わる可能性があります。受け入れを検討する際は、本記事の内容だけで判断せず、必ず監理団体や公的機関の最新情報を確認したうえで計画を立てることが重要です。

参考情報:外国人技能実習機構、厚生労働省、出入国在留管理庁等の公表情報をもとに作成。

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