技能実習制度のアルミニウム陽極酸化処理に関するご説明ページ
Aluminum anodizing
アルミニウム陽極酸化処理職種は、アルミニウム製品の表面を電気化学処理し、耐食性・装飾性の高い酸化被膜(アルマイト)を形成する仕事です。技能実習制度の機械・金属関係職種のひとつで、作業区分は以下の1つです。
陽極酸化処理作業:アルミニウム製品への陽極酸化処理(アルマイト処理)作業全般
対象となる事業者は、アルミニウム表面処理業を営む会社です。
必須業務として位置づけられているのは、前処理から陽極酸化処理、封孔処理までの一連の作業です。関連業務には染色処理、検査などが含まれます。
アルマイト処理は、通電条件や電解液の状態によって被膜の厚みや色合いが変化します。特に染色を伴う場合、色ムラを防ぐための細かい調整技術が求められます。
電解液には強酸(硫酸等)が含まれる場合があり、皮膚・目への刺激に特に注意が必要です。
通電作業では感電のリスクにも配慮が必要です。
化学物質を扱う工程では、換気不足による中毒・気分不良にも注意してください。
床が濡れていることが多く、転倒事故のリスクもあります。
実習生には、母国語資料等を用いて化学薬品・電気設備の安全な取り扱い方を具体的に伝えることが重要です。
技能実習責任者:実習計画の管理、監理団体との連絡、法令遵守の確認を行う人
技能実習指導員:アルミニウム陽極酸化処理の実務経験を持ち、直接指導する人
生活指導員:住居・生活面のサポートを担当する人
技能実習生にも労働基準法が適用されます。受注状況によって作業量が変動しやすいため、労働時間・休憩・休日の記録管理を徹底する必要があります。
受け入れ可能人数は、常勤職員数、団体監理型/企業単独型の別、優良要件の充足状況によって変わります。監理団体に自社の状況を伝えたうえで確認してください。
アルミニウム陽極酸化処理職種にも制度上は第3号技能実習(4〜5年目)が設けられています。ただし2027年4月1日に技能実習制度が育成就労制度へ切り替わることが決まっているため、これから新規に受け入れる場合、3号に到達する前に制度が変わる可能性が高い点に注意が必要です。
なお、この職種は経済産業省の資料でも育成就労制度(工業製品製造業分野)の受入れ対象産業分類に明記されており、育成就労移行後も分野として引き継がれる見込みです。既存の技能実習生を最長5年間管理する上でも、実務上の参照情報として活用いただけます。
技能実習制度は今後も見直しが行われる可能性があります。本記事は2026年時点の情報に基づいており、実際の受け入れ判断にあたっては、必ず監理団体・外国人技能実習機構・出入国在留管理庁の最新情報を確認してください。
Q. 着色アルマイトも対象になる?
はい。染色処理も含めた一連の作業が対象です。
Q. 電解液を扱う作業に資格は必要?
使用する薬品によっては特別教育が必要な場合があります。事前に確認してください。
Q. これから受け入れても5年間の実習は可能?
制度上は可能ですが、2027年4月の制度切り替えにより、新規受け入れの場合は実質的に難しい可能性が高いです。監理団体に確認してください。
参考情報:外国人技能実習機構、厚生労働省、出入国在留管理庁、JITCO、経済産業省等の公表情報をもとに作成。