技能実習制度の缶詰巻締に関するご説明ページ
Canned Roll Clamp
缶詰や缶入り飲料を製造している事業者の中には、外国人技能実習生の受け入れを検討している方もいると思います。
技能実習制度では、食品製造関係の職種の中に「缶詰巻締」という職種があります。
缶詰巻締とは、食品を缶に詰めた後、蓋を巻き締めて密封する工程を行う仕事です。加熱や調理を行う他の食品製造職種とは違い、密封という一つの工程に特化した、精度が求められる仕事になります。
この記事では、技能実習の「缶詰巻締」について、どんな事業者が対象になるのか、実習生に任せられる仕事内容、受け入れ時の条件や注意点を、初心者にもわかりやすく解説します。
なお、技能実習制度に関するルールは今後も見直される可能性があります。本記事は2026年時点の情報をもとに作成していますので、実際の受け入れにあたっては、必ず監理団体や外国人技能実習機構などの最新情報をご確認ください。
缶詰巻締は、内容物を詰めた缶の蓋を、機械で巻き締めて密閉する仕事です。
わずかな巻締不良があると、内容物の腐敗や品質劣化につながるため、密封状態を正確に作り上げる技術が求められます。
魚介類、肉、果物、飲料など、さまざまな缶詰製品の製造現場で活躍する技術です。
主な仕事内容は次のとおりです。
・缶・蓋の外観検査(傷、変形の確認)
・内容物充填後の缶の搬送・整列
・巻締機の操作
・巻締後の密封状態の検査
・巻締機の調整・清掃
・不良品の選別・除去
実習生には、最初から巻締機の操作を任せるのではなく、外観検査や搬送作業といった補助的な仕事から少しずつ経験を積んでもらう形が基本です。
巻締の状態を目視・触感で確認する技術は、経験を積むことで身についていきます。
缶詰巻締の現場では、次のようなリスクに特に注意が必要です。
・高速で稼働する巻締機による指や衣服の巻き込まれ事故
・缶の切断面(エッジ)による切創
・工場内の濡れた床での転倒
・長時間の立ち作業や単調な繰り返し作業による疲労
実習生には、母国語資料等を用いて機械の安全な操作方法と、異常時の緊急停止手順を具体的に伝えることが重要です。
技能実習責任者:実習計画の管理、監理団体との連絡、法令遵守の確認を行う人
技能実習指導員:缶詰巻締の実務経験を持ち、直接指導する人
生活指導員:住居・生活面のサポートを担当する人
技能実習生にも労働基準法が適用されます。食品製造業は原料の入荷状況や季節によって繁忙期が生じやすいため、労働時間・休憩・休日の記録管理を徹底する必要があります。
受け入れ可能人数は、常勤職員数、団体監理型/企業単独型の別、優良要件の充足状況によって変わります。監理団体に自社の状況を伝えたうえで確認してください。
缶詰巻締職種にも制度上は第3号技能実習(4〜5年目)が設けられています。ただし2027年4月1日に技能実習制度が育成就労制度へ切り替わることが決まっているため、これから新規に受け入れる場合、3号に到達する前に制度が変わる可能性が高い点に注意が必要です。
Q. 巻締機の操作に資格は必要ですか?
法令上の必須資格はありませんが、機械ごとの操作方法について事業者による安全教育が必要です。
Q. 単調な作業が続きますが、配置転換してもいいですか?
巻締作業を中心としつつ、関連業務(検査、清掃等)を組み合わせることで、負担軽減と技能の幅の両方につながります。
Q. これから受け入れても第3号まで進められますか?
制度上は可能ですが、2027年4月の育成就労制度への切り替えにより、新規受け入れの場合は実質的に難しい可能性が高いです。
技能実習の缶詰巻締は、缶詰の蓋を巻き締めて密封する、精度が求められる仕事です。巻締機の安全な操作と、密封不良を見極める検査技術が中心になります。
参考情報:外国人技能実習機構、厚生労働省、出入国在留管理庁等の公表情報をもとに作成。