技能実習制度のかばん製造に関するご説明ページ
Bag making
バッグやかばんを製造している事業者の中には、外国人技能実習生の受け入れを検討している方もいると思います。
技能実習制度には、「その他」に分類される職種の一つとして「かばん製造」があります。作業区分は「かばん製造」の1つです。
かばん製造とは、革や合成皮革、布地などの素材を裁断・縫製し、バッグやかばんに仕上げる仕事です。この職種は、指導員側の実務経験年数について、他の多くの職種より長い要件が定められている点が特徴です。
この記事では、技能実習の「かばん製造」について、どんな事業者が対象になるのか、実習生に任せられる仕事内容、受け入れ時の条件や注意点を、初心者にもわかりやすく解説します。
なお、技能実習制度に関するルールは今後も見直される可能性があります。本記事は2026年時点の情報をもとに作成していますので、実際の受け入れにあたっては、必ず監理団体や外国人技能実習機構などの最新情報をご確認ください。
かばん製造では、技能実習指導員について、実務経験が10年以上あり、かつ養成講習を修了していることが要件として定められています。
他の縫製系職種と比べても長い実務経験年数が求められるため、社内に該当する人材がいるかを、まず確認する必要があります。
かばん製造は、素材を裁断し、パーツを組み合わせて縫製し、金具を取り付けて完成させる仕事です。
主な仕事内容は次のとおりです。
・素材(革、合成皮革、布地等)の裁断
・裏地、芯材の準備
・パーツの縫い合わせ
・持ち手、ファスナー、金具の取り付け
・成形(型に合わせて形を整える)
・検品、仕上げ
実習生には、最初から高級な革素材の裁断を任せるのではなく、裏地の縫製や金具の取り付けといった作業から少しずつ経験を積んでもらう形が基本です。
かばんは、素材(革、合成皮革、ナイロン等)によって縫い方や扱い方がまったく異なります。そのため、単にミシンが使えればよい仕事ではなく、素材ごとの特性を見極めながら、立体的な形状に仕上げていく技術を、時間をかけて身につけていく必要がある仕事です。
かばん製造の現場では、次のようなリスクに特に注意が必要です。
・工業用ミシンの針による指の刺し傷、巻き込まれ事故
・裁断機(革包丁、電動裁断機等)の取り扱いによる切創
・接着剤の使用による皮膚・呼吸器への影響
・金具の打ち付け作業(プレス機等)による挟まれ事故
革製品を扱う場合、裁断には鋭利な革包丁を使うことも多く、切創のリスクに特に注意が必要です。実習生には、母国語資料等を用いて工具・機械の安全な使い方を具体的に伝えることが重要です。
技能実習責任者:実習計画の管理、監理団体との連絡、法令遵守の確認を行う人
技能実習指導員:かばん製造の実務経験が10年以上あり、養成講習を修了した人
生活指導員:住居・生活面のサポートを担当する人
指導員の実務経験年数が長く定められているのは、この職種特有の要件です。候補となる人材の経験年数を、事前にしっかり確認しておく必要があります。
技能実習生にも労働基準法が適用されます。シーズンごとの生産スケジュールにより繁忙期が生じやすいため、労働時間・休憩・休日の記録管理を徹底する必要があります。
受け入れ可能人数は、常勤職員数、団体監理型/企業単独型の別、優良要件の充足状況によって変わります。監理団体に自社の状況を伝えたうえで確認してください。
かばん製造職種は、技能実習制度上、第2号技能実習(最大3年間)までの職種とされており、第3号技能実習(4〜5年目)への移行は設けられていません。
また、2027年4月1日に技能実習制度が育成就労制度へ切り替わることが決まっているため、これから新規に受け入れる場合は、その点も踏まえた計画が必要です。
Q. 指導員の実務経験10年という要件は変更できませんか?
いいえ、職種特有の要件として定められています。該当する人材がいない場合、受け入れ計画自体を見直す必要があります。
Q. 革素材以外(布、合成皮革等)でも同じ職種ですか?
はい。素材にかかわらず「かばん製造」という同じ職種の対象になりますが、扱う素材によって求められる技術は異なります。
Q. かばん製造は3号まで進められますか?
いいえ。かばん製造職種は制度上、第2号技能実習(最大3年間)が上限とされています。
技能実習のかばん製造は、革や布地などの素材を裁断・縫製し、バッグに仕上げる仕事です。技能実習指導員に10年以上の実務経験が求められる点が、他の職種と比べて特徴的な要件です。
参考情報:外国人技能実習機構、厚生労働省、出入国在留管理庁等の公表情報をもとに作成。