技能実習制度の熱絶縁施工に関するご説明ページ
Thermal insulation work
熱絶縁施工職種は、配管・タンク・ダクトなどの表面に断熱材(保温材・保冷材)を取り付け、熱の損失や結露を防ぐ工事を行う仕事です。技能実習制度の建設関係職種のひとつで、作業区分は以下の1つです。
保温保冷工事作業:配管・タンク・ダクト等への断熱材の取り付け工事全般
対象となる事業者は、保温保冷工事業(熱絶縁工事業)を営む会社です。
必須業務として位置づけられているのは、断熱材の切断・加工・取り付け作業です。関連業務には外装材の取り付け、資材運搬などが含まれます。
配管やタンクの形状は現場ごとに異なるため、既製品をそのまま使えない場面が多く、現場合わせでの加工技術が求められます。
断熱材の繊維くず(グラスウール等)による皮膚炎や粉じん吸入のリスクがあります。防じんマスク・手袋・長袖の着用を徹底してください。
プラント設備・屋上配管等での高所作業では、墜落・転落防止対策が必要です。
カッター等の加工工具を扱うため、切創にも注意が必要です。
稼働中・稼働直後の配管・タンクに接触すると、やけどや凍傷につながる恐れがあります。設備の稼働状況を必ず確認したうえで作業させてください。
実習生には、母国語資料等を用いて危険箇所と対策を具体的に伝えることが重要です。
技能実習責任者:実習計画の管理、監理団体との連絡、法令遵守の確認を行う人
技能実習指導員:保温保冷工事の実務経験を持ち、直接指導する人
生活指導員:住居・生活面のサポートを担当する人
技能実習生にも労働基準法が適用されます。プラント設備工事などでは、定期点検・停止期間中に工事が集中する傾向があるため、労働時間・休憩・休日の記録管理を徹底する必要があります。
受け入れ可能人数は、常勤職員数、団体監理型/企業単独型の別、優良要件の充足状況によって変わります。監理団体に自社の状況を伝えたうえで確認してください。
熱絶縁施工職種にも制度上は第3号技能実習(4〜5年目)が設けられています。ただし2027年4月1日に技能実習制度が育成就労制度へ切り替わることが決まっているため、これから新規に受け入れる場合、3号に到達する前に制度が変わる可能性が高い点に注意が必要です。
技能実習制度は今後も見直しが行われる可能性があります。本記事は2026年時点の情報に基づいており、実際の受け入れ判断にあたっては、必ず監理団体・外国人技能実習機構・出入国在留管理庁の最新情報を確認してください。
Q. 保温工事と保冷工事、両方任せていい?
自社が実際に扱う工事内容に応じて計画すれば問題ありません。
Q. プラント設備が稼働中でも作業させていい?
原則、稼働状況を確認し、必要な停止・安全措置がとられた状態で作業させる必要があります。
Q. 繊維くずによる肌荒れが出た場合は?
作業を中断し、洗浄・手当を行い、必要に応じて医療機関を受診させてください。
Q. これから受け入れても5年間の実習は可能?
制度上は可能ですが、2027年4月の制度切り替えにより、新規受け入れの場合は実質的に難しい可能性が高いです。監理団体に確認してください。
参考情報:外国人技能実習機構、厚生労働省、出入国在留管理庁等の公表情報をもとに作成。