技能実習制度の織布運転に関するご説明ページ
Weaving operation
織布運転職種は、紡績された糸を織機にかけ、布地(織物)を製造する工程を操作する仕事です。技能実習制度の繊維・衣服関係職種のひとつで、以下の3つの作業に分かれています。
準備工程作業:織機にかける前の糸の整経(経糸を揃える)、糊付け等の準備作業
製織工程作業:織機を運転し、経糸と緯糸を織り合わせて布地を製造する作業
仕上工程作業:織り上がった布地の検査、補修、仕上げ処理を行う作業
対象となる事業者は、織布業を営む会社です。自社がどの工程を主に扱っているかによって、実習生に教えられる内容が変わります。
必須業務として位置づけられているのは、各工程における準備作業、織機の運転・監視、検査・補修作業です。関連業務には仕上げ処理などが含まれます。
織布工程は、経糸の張力や織機の設定によって布地の品質が大きく変わります。わずかな織り傷でも製品価値を大きく下げるため、目視での検査技術も重要な技能のひとつです。
高速で稼働する織機の可動部分による巻き込まれ事故に特に注意が必要です。
機械音が大きい環境のため、聴覚への影響に配慮が必要です。
工場内は繊維くずが舞いやすく、粉じんの吸入にも注意してください。
長時間の立ち作業、同じ姿勢での作業による疲労にも配慮が必要です。
実習生には、母国語資料等を用いて機械の安全な操作方法と、緊急停止の手順を具体的に伝えることが重要です。
技能実習責任者:実習計画の管理、監理団体との連絡、法令遵守の確認を行う人
技能実習指導員:織布運転の実務経験を持ち、直接指導する人
生活指導員:住居・生活面のサポートを担当する人
技能実習生にも労働基準法が適用されます。織機の連続稼働にともない交代制勤務となる場合があるため、労働時間・休憩・休日の記録管理を徹底する必要があります。
受け入れ可能人数は、常勤職員数、団体監理型/企業単独型の別、優良要件の充足状況によって変わります。監理団体に自社の状況を伝えたうえで確認してください。
織布運転職種にも制度上は第3号技能実習(4〜5年目)が設けられています。ただし2027年4月1日に技能実習制度が育成就労制度へ切り替わることが決まっているため、これから新規に受け入れる場合、3号に到達する前に制度が変わる可能性が高い点に注意が必要です。
技能実習制度は今後も見直しが行われる可能性があります。本記事は2026年時点の情報に基づいており、実際の受け入れ判断にあたっては、必ず監理団体・外国人技能実習機構・出入国在留管理庁の最新情報を確認してください。
Q. 3つの工程すべてを経験させる必要がある?
自社が実際に扱う工程に応じて計画すれば問題ありません。
Q. 織り傷の検査は誰でもできる?
経験を積むことで見極める力が身についていく技能です。最初は指導員と一緒に確認しながら進めます。
Q. 交代制勤務(夜勤)はある?
織機の連続稼働にともない、事業者によっては交代制勤務がある場合があります。深夜勤務には割増賃金の対象になる点に注意してください。
Q. これから受け入れても5年間の実習は可能?
制度上は可能ですが、2027年4月の制度切り替えにより、新規受け入れの場合は実質的に難しい可能性が高いです。監理団体に確認してください。
参考情報:外国人技能実習機構、厚生労働省、出入国在留管理庁等の公表情報をもとに作成。