技能実習制度の製本に関するご説明ページ
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書籍、雑誌、カタログなどを製本している事業者の中には、外国人技能実習生の受け入れを検討している方もいると思います。
技能実習制度には、「その他」に分類される職種の一つとして「製本」があります。作業区分は「製本」の1つです。
製本とは、印刷された紙を折り、丁合い(順番通りに重ねること)し、綴じて、表紙を付けて一冊の本に仕上げる仕事です。印刷職種が「刷る」工程を担うのに対し、製本は印刷後の「本の形にする」工程を担う点が異なります。
この記事では、技能実習の「製本」について、どんな事業者が対象になるのか、実習生に任せられる仕事内容、受け入れ時の条件や注意点を、初心者にもわかりやすく解説します。
なお、技能実習制度に関するルールは今後も見直される可能性があります。本記事は2026年時点の情報をもとに作成していますので、実際の受け入れにあたっては、必ず監理団体や外国人技能実習機構などの最新情報をご確認ください。
製本は、印刷された紙の束を、一冊の本として完成させる仕事です。
たとえば、次のような製品が当てはまります。
・書籍、文庫本
・雑誌、カタログ
・ノート、手帳
・パンフレット、冊子
製本の方式には、糸や針金で綴じる「並製本」、接着剤で背を固める「無線綴じ」など、いくつかの種類があります。製品の用途や仕上がりのイメージによって、適した方式が選ばれます。
紙は湿度や温度によって伸縮するため、単に機械を操作すればよい仕事ではなく、紙の状態を見極めながら、ズレや仕上がりの不良を防ぐ感覚を、時間をかけて身につけていく必要がある仕事です。
主な仕事内容は次のとおりです。
・印刷物の受け入れ、確認
・折り work(印刷紙を規定のサイズに折る作業)
・丁合い(ページ順に重ねる作業)
・綴じ(糸綴じ、針金綴じ、無線綴じ等)
・表紙の取り付け
・断裁(仕上がりサイズに裁断する作業)
・検品、梱包
実習生には、最初から機械の調整を任せるのではなく、印刷物の受け入れや丁合いといった補助的な仕事から少しずつ経験を積んでもらう形が基本です。
たとえば丁合いひとつをとっても、ページの抜けや乱丁がないよう、正確な確認作業が求められます。こうした確認の精度は、経験を積むことで向上していきます。
製本の現場では、次のようなリスクに特に注意が必要です。
・断裁機(裁断刃)による切創事故
・綴じ機械(ステッチャー等)の可動部分による挟まれ事故
・接着剤(無線綴じ用)の取り扱いによる皮膚への刺激
・重い紙束や完成品の運搬による腰痛
断裁機は、大きな刃で紙を一気に裁断するため、重大事故につながりやすい機械です。実習生には、母国語資料等を用いて機械の安全な操作方法と、緊急停止の手順を具体的に伝えることが重要です。
技能実習責任者:実習計画の管理、監理団体との連絡、法令遵守の確認を行う人
技能実習指導員:製本の実務経験を持ち、直接指導する人
生活指導員:住居・生活面のサポートを担当する人
技能実習生にも労働基準法が適用されます。製本業は出版物の発売スケジュール等に合わせて納期が集中しやすいため、労働時間・休憩・休日の記録管理を徹底する必要があります。
受け入れ可能人数は、常勤職員数、団体監理型/企業単独型の別、優良要件の充足状況によって変わります。監理団体に自社の状況を伝えたうえで確認してください。
製本職種にも制度上は第3号技能実習(4〜5年目)が設けられています。ただし2027年4月1日に技能実習制度が育成就労制度へ切り替わることが決まっているため、これから新規に受け入れる場合、3号に到達する前に制度が変わる可能性が高い点に注意が必要です。
Q. 製本の方式(並製本・無線綴じ等)によって作業内容は変わりますか?
はい。方式によって使用する機械や工程が異なります。自社が主に扱う方式に応じて実習計画を組んでください。
Q. 断裁機の操作は最初から任せていいですか?
避けるべきです。まずは丁合いや検品など比較的安全な工程から始め、断裁機の操作は経験を積んでから任せることが一般的です。
Q. これから受け入れても第3号まで進められますか?
制度上は可能ですが、2027年4月の育成就労制度への切り替えにより、新規受け入れの場合は実質的に難しい可能性が高いです。
技能実習の製本は、印刷された紙を一冊の本として完成させる仕事です。折り、丁合い、綴じ、断裁という一連の工程を通じて、正確さと安全な機械操作の両方が求められます。
参考情報:外国人技能実習機構、厚生労働省、出入国在留管理庁等の公表情報をもとに作成。